SB女子エースの意地を見せるか!? 大沼慶子インタビュー

 6.26後楽園大会で篠原光を迎え撃つSBレディース2位の大沼慶子は「自分も意地を見せますよ」と、自然体ながら密かな闘志をにじませる。シーザージムで試合前の追い込みを行う大沼は「当日は私の得意技を見つけてください」と意気込み(?)をみせた。

――大沼さん、調子はいかがでしょうか。
大沼 調子…。どうなんですかね。
――悪くはない。怪我とかはしてないですか?
大沼 してないです。
――相手の篠原さんのことは?
大沼 全く知らないんですよぉ。
――ま、全く知らない?
大沼 見ろよって話なんですけど(笑)。もう練習と生活でいっぱいいっぱいで、どんな顔の人なのかも知らないんですよ。ただウワサ話だけ聞いて、とにかく自分がどう動けるかって感じで。普通だったらすぐ相手のこと見ますよね。
――う、うん(驚きのあまりタメ口)。
大沼 とにかく自分が動かなきゃいけないっていうほうに頭がいっちゃって。
――それって、わざと相手を知らないようにしてるんですか?
大沼 いえ、そういうわけでもないんです。
――……私、あんまり篠原さんのこと言わないほうがいいですか?
大沼 いやいや、知りたいです。正直、知りたいんですけど、仕事して練習して家に帰るともうバタンキューって感じで。全然余裕がないんですよ。
――はー…。
大沼 知り合いの人からビデオは預かったんですけど、借りたのはいいけどそこまでで(笑)。もう、変なんですよぉ。
――珍しいですね。後楽園の試合、久しぶりですよね?
大沼 ジェット(・イズミ)さんとやって以来ですかね。
――2年、3年ぶりですか。
大沼 試合は12月にやって以来ですね。
――ジェットさんとやる前、ジェットさんのこと調べたりしました?
大沼 …………調べないですねぇ。ダメなんですよねぇ。たぶん、ダメなんですよね(笑)。
――終わったあとで「見とけば良かった」とか思ったりしないですか?
大沼 あ~……。あんまり思わないですね。格闘技向いてないんじゃないかなぁ…。
――いやいやいや(笑)。
大沼 なんか、ここの人たちの練習を見てると、自分が動けないのがあせっちゃうんですよね。
――シーザージムの人の練習を見ていて、周りにシゲキされるような感じですか?
大沼 あぁ~、そうですね。
――緒形さん宍戸さん土井さん森谷さん、っていう人たちを見ていて。
大沼 この人たち、こんなにスゴイ練習してるのに、私はまだまだって。
――でも、周りって全部男性ですよね?
大沼 そうですね。そこで比べるのがおかしい……かもわかんない(笑)。
――篠原さんの話に戻りますけど、ウワサとしてどんな話を聞いてますか?
大沼 もう、ケンカだよ、みたいな。あらー、怖いなー、みたいな。
――ふんわり受け止めて(笑)。
大沼 でも、ないかな。けっこうビビってましたよー。練習もしょっちゅう逃げだしたくて、でもそこで、みんなでいろいろな工夫をしてくれたりして。やるしかないよなー、って。たぶん、ビデオ見ないのも、怖いって思っちゃうのがイヤなのか…。最後の最後で慌てるタイプなんですよね。
――出がけに「あれも忘れた、これも忘れた」みたいな感じですか?
大沼 そうそうそう(笑)。
――特にどんな動きをする人とかっていうのも分からないんですか?
大沼 顔もよく分からない(笑)。
ーーどっかですれ違ったりしてるかもしれないですね(笑)。
大沼 そうそう。
――顔、見たいですか?
大沼 見たいです~。(写真を見て)えー、おきれいですね。もっとゴッツイ人かと思ってました。へぇー。……どうなるんですかねー、試合。
――お話していて、ちょっと私も不安になってきました(笑)。
大沼 アハハ。スイマセン、こんなんで。
――篠原さんは「あのグローブをつけて人を殴れるのが楽しみ」なんて言ってましたけど。
大沼 あら。汗が。
――向こうはもうビデオを見てるみたいですね。
大沼 そうなんですよ。
――「ケンカならこっちのほうが慣れてるんで」なんて。
大沼 うわぁー。言ってくれましたね。……がんばります。よく「もっとイジワルになれ」って言われるんですよね、練習してると。
――なかなかすぐになれるもんでもないですよね。
大沼 イジワルになれるように、頑張ります。
――技術では多分、大沼さんのほうが上だと思うんですよ。気合いとかケンカみたいなところでは、向こうが上かもしれませんけど。あとは投げですかね。
大沼 はいー。
――投げは得意だったりします?
大沼 まぁ、多少。でも、総合やられてるんですよね?
――でも、全然投げられないって言ってましたよ。投げは考えないでいくって。殴ってヒザ、って。ケンカファイトとかって言われてますけど、前へ前へ出て殴って、っていう人なので。グラウンドが出来る人じゃないので。
大沼 あ、そうなんですか。総合やってたって聞いたんで。
――いや、むしろ今回殴って蹴ってだけが出来るから楽しみなんて言ってました。
大沼 たのしみですね。たのしみじゃないですか?
――たのしみですよ(笑)。久々にSBで女子の試合が見られるわけですから。今回はバラエティー豊かですよね。
大沼 友だちも呼べなかったんですよねぇ。今回、急に声かけたらけっこう集まってくれて。30人くらい。
――すごいじゃないですか。応援団。応援でも勝ってもらわないと。大沼さん、SB以外を見ていて闘いたい選手…というか、他の大会とか見たりします?
大沼 あまり…しかも見てないですね。やっぱり格闘技ダメかもしんない(笑)。
――いやいや(笑)。
大沼 あんまり行かないんですよねぇ。行けばいいのに。見に行きたいなあって思いつつ、あんまり行く人がいなかったり。
――一緒にいく人がいないと。
大沼 行こうよって言われれば、あー行こうかなって思ったりしますけど、なかなか…。なんでここにいるのかなって、思いますよね(笑)。
――いやいや(笑)。試合前に私が追い込みたくないんで(笑)。
大沼 気になる選手とかは、思いつつも何でしょうね。日にちをちゃんと見てない(笑)。
――選手の名前くらいはわかったりします?
大沼 はいはい。
――辻結花さんはわかります? 
大沼 総合の。
――そうですそうです。渡辺久江さんは分かりますか?
大沼 キックの。
――そうです。その2人が今度闘うことは知ってますか?
大沼 …知りませんでした(笑)。
――スゴイなぁ、知らないんだ(笑)。いまので、だいぶ分かりました(笑)。
大沼 スイマセン、ホントに。
――当日の意気込みをお願いします。
大沼 やー、やっぱり、SBの女子の試合。意地で。
――ケンカ上等と言われても、やっぱり自分も意地を見せないと。
大沼 そうですね。
――会長の前で倒れたりとかしたくないですよね。
大沼 …そうですね。勝って、ガッツポーズしたいですね。
――何で勝ちたいとかありますか?
大沼 あー、特に、得意技とか持ってないんで。
――聞かれたらなんて答えてるんですか?
大沼 ……ない、とか言ってますね(笑)。もともと自信がない人間なので(笑)。先輩とかにも「強いのに」とか言われたり…。
――じゃあ、お客さんに「得意技を見つけてください」と。
大沼 そうですね。誰かに言われれば「あ、それです」って。
――では、当日はお客さんに「私の得意技を見つけてください」と。
大沼 いいですね、それ。「発見してください」と。
――あとは男の人が多いだろうから、篠原さんは「私に惚れますよ」って言ってましたけど。篠原さんのファンを、ちょっと奪えるように。
大沼 奪えるように。
――篠原さんのファンを奪えるように、そしてお客さんに得意技を見つけてもらえるように(笑)。
大沼 はい~。よろしくお願いします!