2.9後楽園大会 注目選手インタビュー1 宍戸大樹

――いよいよ2006年の闘いがスタートするわけですが、いきなりメインに登場ですね。
「去年、いい形で終われたんで、今年もその流れを途切れさせずに、もっと大きい流れにもっていきたいですね。そういう意味でも、一発目の今回は大事にしないといけない」
――今回の相手、ジダ選手はシュート・ボクセの中量級トップらしいですね。フジマール会長が「五味とやらせるためにとっておきたかった」と言っていたという。
「ルイス・アゼレードより強いっていいますからね。アゼレードと五味選手の試合を見たんですけど、五味選手も結構パンチを当てられてるんですよ。当て勘もあるしパンチ力、キック力もあるしで。“これより強いのか…”と(苦笑)」
――思わずたじろぎましたか(笑)。
「でも、そのくらいの選手の方がやりがいがありますね。そういう選手に勝ってこそ、自分も『シュートボクシングを引っ張っていきます』と言えると思うんで」
――ジダ選手に関して、何か詳しい情報は入ってますか?
「構えが右か左かも、写真で判断するしかないような状態なんですよ。データは少ないんですけど、逆に言えば自分を高めて、集中していけばいいんで」
――相手は総合ファイターですが、特別に意識することはありますか?
「向こうも投げやサブミッションの練習は日常的にやってると思うんですけど、そこで負けるとは思わないです。その面では、こっちも充分にできるわけですから。相手がオリンピック級の投げを使うかといったら、そんなことはないと思うんで。気をつけるのはパンチですね。“ミドル級なみのパンチ力がある”っていう話ですから。でも、自分はいつもミドル級の選手と闘ってきてますから。いちいちビビッててもしょうがないなって、強気でいるようにしてます」
――さきほど「シュートボクシングを引っ張っていく」という言葉が出ましたが、そういう面での意識というか、プレッシャーはいかがですか。これまでとは期待される役割も違ってきますよね。
「そうですね。“挑戦していく”という気持ちは変わらないんですけど、同時にシュートボクシングを引っ張る、背負うというのは大事だと思います。去年でその土台はできたと思うんで、今年は自分たちの世代の色を、より濃くしていきたいですね。したいっていうか、しなきゃいけないでしょう」
――去年は“新エース”と呼ばれてましたけど、今年は“新”が取れるというか。
「そうですね。今年はそこまでの存在になりたいです。そのためには、今回みたいなデータのない相手、未知の強豪と呼ばれる選手にしっかり勝っていかないと。吉鷹さんにしても緒形さん、土井さんににしても、それをやってこられたわけですから」
――それから、今年はS-cupの開催も予定されていますよね。“S-cupへ向けて”という気持ちも強いんじゃないですか。
「それは今年に限らず、去年も、その前もそうでしたね。選手として最大の目標はそこですから。ただ、今年は特にその意識が強いです。S-cupのためにも、そこまでの試合は一つも落とせないし、ただ勝つだけじゃなくて内容も進化させた上でS-cupに向かいたいと思ってます」
――日本代表の枠が1人なのか2人なのかも気になるところですよね。2人だったら宍戸さん、緒形さんで問題ないんでしょうけど、もし1名となったら……。
「比べられる部分は出てくるでしょうね」
――査定試合というか。
「結局、これからは全部の試合がS-cupにつながってくるということだと思います。そのためには、さっきも言ったように勝つだけじゃなくて内容を重視しなきゃいけないな、と」