3.25後楽園・出場選手インタビュー#1 “エースの証明”宍戸大樹

――今回も宍戸選手はメイン登場、そして相手はマルフィオ・カノレッティ選手に決まりました。
宍戸 もう、やるだけのことはやってますし、結構落ち着いてますね。
――前回のジダ戦はKOを逃して「そんなに落ち込まなくてもいいのに」というくらい落ち込んでましたけども……。
宍戸 あの試合はダメでしたね。結局、自分自身に甘えがあって、追い込んだ練習ができてなかったんですよ。メインを務める人間が、練習の段階で甘えが出てしまってはいけないだろうと。実際、試合でもそういう部分が詰めの甘さとして出てしまったんだと思います。
――カノレッティ選手はK-1 MAXの常連で、何かと比較対象になる試合ですよね。それはイム・チビン戦や大野崇戦も一緒だったと思うんですけど。
宍戸 前回がああいう試合だったのにメインに使っていただいたということで、まずはその期待に応えたいですね。それと、カノレッティ選手に関してはK-1云々じゃなく、アンディが勝っている相手、でもKOは逃した相手という意味で凄く意識してるんですよ。
――本人いわく、今までKOされたこともダウンを喫したこともない、と。
宍戸 そういう選手を倒して勝てるかどうか。それが今回のテーマになると思います。自分はまだ線が細いっていわれるんですけど、カノレッティ選手をKOすれば、70kgでの闘い、ひいては『S-cup』に向けての自信になると思うんで。そういう意味でも今回は大事な試合になると思います。
――KOされたことのないカノレッティ選手を倒せるかどうかプラス、前回の宍戸選手がKOを逃したという意味でもKOしたいところですよね。ただカノレッティ選手は相当にタフですけども……。
宍戸 そう簡単に倒れる相手ではないでしょうね。でも、そういう相手を倒せば、前回のこと払拭できると思いますから。
――ズバリ、KOするパターンは見えてますか。
宍戸 一点集中の攻撃、針の穴を通すような攻めでいきたいと思ってます。他にも攻め方はあるんでしょうけど、僕のスタイルだったらそれがベストかなと。小さい穴でも細かく突いていって、相手を嫌にさせるというか。一発で倒れるってことは間違ってもないと思うんで。そういう無謀な夢はもう見ないことにしました(笑)。
――無謀な夢(笑)。
宍戸 自分のスタイルをしっかりと自覚して、それを突き詰めていきたいなと。
――カノレッティ選手は土井選手、大野選手にも勝ってますし、かなりハードルとしては高いですよね。
宍戸 しかもデカイですしね。でも、そういうデカイ選手を倒していかないと、今後につながらないですから。減量して70kgみたいな、自分より大きい選手とやると判定になってしまうと思われたくないんですよね。「そういう選手でも宍戸は倒せる」とお客さんに思ってほしいですし、それでこそエースだと思うんで。それに、アンディが勝った相手に負けてたら、『S-cup』はどうなるんだって話ですよね。
――「宍戸はもともとスーパーライト級なのに頑張ってる」とか「軽いんだからしょうがない」じゃなく、純粋に70kgの選手、『S-cup』に出る資格のある強豪として認められるかどうかがカノレッティ戦にかかっている、と。
宍戸 その通りなんですよね。いまだにそういう声はありますし、自分でもそれを言い訳にしてしまうんですよね。でも、相手がデカイっていうのは覚悟の上でこの階級に飛び込んでるわけですから。
――となると、まさにこの一戦はエースとして、そして『S-cup』に向けての正念場ですね。
宍戸 はい。このハードルを乗り越えられたら、自分は選手としてもう一段高いステージに行けると思ってます。