3.25後楽園・出場選手インタビュー#3 “鬱憤爆発”緒形健一
――前回の大会は、かなり残念な結果……というか試合直前に相手が倒れて試合そのものがなくなるというアクシデントがありました。フラストレーションは相当たまってるんじゃないかなと思うんですが。
緒形 そうですね……あの時はもう、放心状態になりました(苦笑)。3日前にタイトルマッチが流れたことはあったんですけど、当日、計量が終わってからっていうのは……。次の日も「あれ、いつ試合だっけ?」って、そんな感じなんですよ。気持ちの整理がうまくつかなかった。
――本当にビックリしましたよ。
緒形 計量の朝、寒かったのもあって300グラム落ちなかったんですよ。それで必死で動いてたら相手が出てきて、こっちを睨むんですよ。それで「この野郎!」って思ってたら……。
――試合がなくなっちゃったんですからねぇ。
緒形 今だから笑ってられますけど、ありえないことですからね。目標がいきなりなくなっちゃったわけですから。あの感覚は味わってみないと分からないですよ。
――あれから1カ月ほどの間、どんな感じで過ごしてきたんですか? 2月に一度試合用にコンディションを仕上げ、だけど試合が流れて、翌月の試合に臨む……。そういう中での気持ちの切り替えや練習というのは?
緒形 前回、試合がなかったことで、調整時間が長く取れたと考えるようにしてますね。試合のためのコンディションはできてるんで、あとは気持ちをうまく切り替えて、試合にぶつけようっていう。それだけです。
――今回の対戦相手は韓国のキム・ヨンジョン選手に決まりました。またしても未知数の相手ではあるんですが、全体的な印象として最近の韓国のキックボクサーはレベルが上がってますよね。
緒形 キックに限らず、格闘技が盛り上がってるみたいですからね。打たれ強い選手が多いし、ガンガンくる選手も多いんで、気持ちを引き締めていかないとなって思ってます。
――そういう相手を迎えて、今回の緒形さんのテーマは?
緒形 前回と一緒なんですけど……というかまぁ、前回は試合がなかったんで(笑)。今の自分のテーマは、最初から自分の闘い方をするっていうことですね。若い頃みたいに1Rからガンガンいって、でも単にガムシャラにいくんじゃないっていう。それを前回やろうとしてたんですけど流れちゃったんで(笑)、今回やろうと。
――スキあらば倒しにいくというのが、緒形さん本来のスタイルであると。
緒形 最近は冷静になりすぎてた部分があったんですよね。それはダメだなって。自分の闘争心に、早めにスイッチを入れないと。今まではスイッチが入るのを待ちすぎてたんですよ。でもこれからは待つんじゃなくて、自分からスイッチを入れて、仕掛けていこうと。
――前回のことも含めて、会長からは何か言われましたか?
緒形 「前回のことをプラスにして」っていうことを。会長も同じような経験があるらしいんですよ。海外に行って、当日試合がなくなったって。「これも勉強だと思って、プラスに考えるしかないよな」って言われましたね。
――じゃあ今回は、前回の分も含めて鬱憤を晴らすというか。
緒形 そうですね。2試合分の気持ちを込めて、相手に叩き付けたいなと。


