7.7後楽園大会直前インタビュー#1 好調・土井がまさかの引退発言!?
――今回はムエタイの二冠王ブーヌンと対戦することになりました。強豪中の強豪といえる相手だけに、かなりやりがいがあるんじゃないですか?
「ビデオを見たんですけど、まあ……タイ人ですよね(笑)」
――いかにもムエタイらしい闘いをしてくるという感じですか。
「だから、やりやすいかやりにくいかっていったら、オレにとってはやりやすいですよ。ただ、つまんない試合にはしたくないですね。タイ人と技術戦やっても、お客さんにとっては面白くないでしょうから」
――技術の攻防という意味では、やっている側としては楽しいしやりがいがあるんだけど、という。
「プロってのはお客さんありきですからね。自己満足でやってるわけじゃないんで、倒さないといけないでしょう。そういう部分ではやりにくい相手ですよね。タイ人はお客さんのことなんか考えないじゃないですか」
――しかしムエタイ王者を相手に勝つだけじゃダメだっていうのは恐ろしく高いハードルですよね。
「まあでもね、それはやらなきゃいけないことっすから」
――突破口としては、やはりローですか?
「そうですね。特に今回はいろんなバリエーションを考えてます。角度を変えたり、タイミングを変えたり。あと、ブーヌンはあんまり動かないタイプなんで、バックキックとかいろんな技が当たりそうですね」
――もう一つ、シュートボクシングらしい闘いを見せて勝つというテーマもあると思いますが、いかがですか。
「それはもちろん。ムエタイじゃなく、シュートボクシングの試合ですからね。……首を絞めたいっすね、タイ人の」
――タイ人にムエタイをさせないで、シュートボクシングで勝つというか。
「向こうは接近したら組んでくるでしょうから、チョークが極まりやすいと思うんですよね。だから怖いのはワセリンだけですよ」
――滑って極まらないという。
「そこだけですね、注意するのは。それがなかったら絶対に極まりますよ。ワセリン塗ってるとねぇ、ホントに極まらないですから。首がクルックル回って、ナポレオンズかって状態で(笑)」
――じゃあローでKOするか……。
「シュートボクサーらしく、チョークで絞め落とすかですね。まあ、理想を言えばね、ローひとケタで倒したいんですよ」
――10発未満のローで倒すと。
「それができたらね、オレは引退しますよ(笑)。もう立ち技ではやることないっすから」
――イチローの「4割打ったら引退する」みたいな。
「ホントにねぇ、それ以上のことってないんですよね」
――前々回の試合ではローでKOしたのに「まだ数が多すぎる」って言ってましたよね。
「数えたら20発くらい打ってるんですよ。それじゃあ多すぎですね。相手になんにもさせないまま、ローで倒すくらいじゃないと。相手の光を消す……ってそれじゃプロじゃないけど(笑)。まあ、いい意味でね、相手を圧倒して」
――そういう理想の勝ち方が見えるくらい、今は調子がいいということでもあるんじゃないですか?
「確かに、ローの威力は前より増してますね。今までのベストショットって坪井(淳浩)戦とか(ダニエル)ドーソン戦なんですけど、あの時より、今の方がパワーの面では上回ってますから。あとは角度とかタイミング、いかに相手の意識を上に散らすかでしょうね」
――じゃあ今回の試合は、引退を目指しての……っていうと言い方が変ですけど(笑)。
「お客さんには、オレが何発ローを蹴ったか注目してほしいですね。“もう5発蹴ったぜ”とか“二ケタいったから今日で引退はないな”とかね(笑)」
――それから、今大会には最近のSB日本勢を牽引してきた宍戸選手が出場しませんよね。それは意識されますか。
「しょせんオレとオガケンは2人で宍戸1人分ですから(笑)。宍戸さんのいない穴を埋めるために頑張りますよ」
――ククククク!
「いつもはね、オレがいい試合してメインのアイツにプレッシャーをかけるのが楽しみだったんですけど、それができないんで残念ですね(笑)。今回は宍戸がセコンドにつくと思うんで、コーナーで見てるアイツをビビらしてやろうかなと」


