無双~MU-SO~其の四:宍戸、決戦直前インタビュー!
宍戸大樹 メインイベントで TATSUJIと対戦「今回が本当の崖っぷち」
――9.30後楽園大会は、昨年12月以来、9カ月ぶりにホームリングでの闘いになります。その間、K-1 MAXとMAキックのリングで敗北を喫してしまったわけですが、やはり“シュートボクシングのリングで闘いたい”という思いは強かった?
「もちろん、ホームリングで闘いたいというのはあったんですけど、それ以上に“とにかく結果がほしい”という気持ちが強かったです。なんでもいいので試合がしたかった。でも、あの時点では何戦やっても結果は出なかったと思います」
――3カ月、試合がないというのは、去年までの宍戸選手の試合ペースを考えたら、かなりあいてますね。
「負けてますからね……。出来ることなら早くそれを払拭したかったですが、自分で招いた結果ですから。重く受け止めて自分を一から鍛えなおしてました。」
――今年に入ってからの闘いを、ご自分で分析してみてどんな感じですか?
「自分の中では、新しいスタイルを考えてたんですよ。今までの動きにプラスしてパワーを兼ね備えたようなスタイルを。それが上手くいかなくて、気持ちばかりが空回りしてしまった感じです。それは結局、自分の心の弱さ。集中してなかった部分があるのかもしれません。」
――進化の最中ゆえの迷いというか。以前、敗戦後に「練習が甘かった」と言っていましたよね。でも、見ているととても甘い練習には見えないんですが……。
「いや、結果が出てないわけですから。自分が何をしなければいけないか、理解して練習してればあんな試合はしないですから。」
――6月の城戸(康裕)戦は、終盤追い上げながら詰めきれない展開でしたが……。
「あれはもう……体が動いてなかったですね。ビデオを見たら、イヤになるくらい酷くて情けなく・・・。」
――そういう中で迎える今回の相手はTATSUJI選手です。
「強豪中の強豪だと思います。回転の速いパンチは要注意です。ローキックも強いらしいので2月、6月みたいな試合をしてたら、勝つのは無理でしょうね」
――TATSUJI選手が相手だと伝えられた時の、正直な心境はいかがでしたか?
「自分にそんな機会を与えてもらっていいのか、という気持ちと、這い上がるにはこの相手しかないという気持ちですね。実績のある選手ですし、試合を受けてもらったことに感謝してます」
――酷な言い方ですが、K-1 MAX日本トーナメントの準優勝者VS一回戦敗退という構図もありますよね。
「そういう見られ方も当然あると思います。シュートボクシングvsK-1という図式でもありますし、絶対に負けは許されないです。でも、正直そこまで考えられないほど勝負に集中してます。自分がどれだけ動けるか、自分の試合ができるかがテーマです。」
――シュートボクシングの看板やメインの責任というテーマ以上に、“宍戸らしさ”を取り戻すという。
「シュートボクシングの選手として闘う気持ちは、これまでもこれからも変わらないですが、自分の良かった時を振り返るとガムシャラに、無我夢中で闘ってたんですよね。あの頃とは立場なんかも違ってきてるとは思います。でもガムシャラにやってた頃の方が自分らしかったとも思うので、あの頃の気持ちを取り戻しつつ今の悪い部分を良い方向に修正した、進化した僕のスタイルで勝負したいと思います。それが出来なかったら何もしてなかったのと同じですからね。」
――10月には『GROUND ZERO』、11月にはオランダ遠征も控えていますが……。
「そこまで考えられないです。今は。TATSUJI戦に100%集中してます。『GROUND ZERO』もオランダ大会も、今回の試合に勝てば、自然に道が開けてくるでしょうから。本当にもう、今回勝つしかないですから、僕は」

