2008/09/11 SHOOT BOXING2008 火魂 ~たまし~ 其の伍:前日計量を全員がパス
9月11日、都内・シーザージムにて、『火魂~たまし~其の五』(9月12日、後楽園ホール)出場全選手の公式計量が行なわれた。計22名の選手は全員、規定の体重を一回目の計量でクリア。明日の決戦へ向け、それぞれ調子のよさをうかがわせた。
メインのS-cup出場者決定戦で対戦するのは、宍戸大樹と金井健治。宍戸が「今までで一番、落ち着いている」と心境を語れば、金井も「早い段階で倒しにいきたい」と気合い充分。お互い万全の態勢で大一番に臨めそうだ。
セミファイナルでは、ディフェンディング・チャンピオンとして『S-cup』出場が決まっている緒形健一が登場。大舞台を占う意味もある今回の一戦だが「前哨戦とか考えるとロクなことがない」と神妙な表情を見せた。対戦相手であるジェイソン・スキャリーは、かつて緒形から二度のダウンを奪ったポール・スミスの同門。「ポールと緒形の試合のビデオを見て研究してきた」というように、緒形の長所も短所も分析済みだ。しかもスキャリーの得意技である飛びヒザ蹴りは、緒形が最も苦手とするパターンの攻撃。それだけに緒形も「課題をいかに克服するかがテーマ。この一戦に集中して、全力で倒しにいかないと」と気を引き締めていた。
さらに今大会では崎村暁東とえなりのりゆきのスーパーバンタム級暫定王座決定戦も組まれている。2月の王座決定戦でファントム進也に敗れている崎村は「この試合はファントム選手ともう一回やるための切符」と必勝態勢。一方のえなりは「これが最後のチャンス」と意気込む。この暫定王座でかけられるのは、かつて森谷吉博(現シュートボクシング協会広報)が保持していた旧ベルト。兄弟子が長い間巻いていたものだけに、えなりとしては他の選手に渡したくないところだろう。
他にも、今大会では女子総合の第一人者にしていまだ無敗の藤井惠も参戦。中量級はもちろん軽量級、そして女子マッチまで、見どころ豊富な大会となりそうだ。
■宍戸のコメント
「今年4戦目ですが、今までで一番落ち着いてますね。不思議な心境です。練習で、できることはすべてやってきましたから。いまさらジタバタしてもしょうがないんで。今回は自分が11年間やってきたことを総動員しないと勝てない試合。全部出し切る試合、気持ちのぶつかり合いになると思います。僕だけじゃなく金井さんも、SBの歴史に残る試合にしようと思っているはず。それは計量の時、目を見て分かりました。ここまでくると、作戦とか小さく感じますね。本能で闘えば、結果も内容も最高のものになると思います」
■金井のコメント
「調子は凄くいいです。今回シーザージムでは練習してないんですが、うまく切り替えてポジティブにできました。宍戸さんに会うのは一か月ぶりですけど、やっぱり大きく見えますね。(試合はメインになるが)青コーナーなんで、先に入場できる分だけ気は楽ですね(笑)。試合は、判定だと分が悪いと思います。宍戸選手のスタミナは驚異的なんで。スタミナを早い段階で削って、倒しにいきたい。いつもと一緒で、下がらず前に出るだけですね」
■緒形のコメント
「試合に向けて夏に走り込みをしたんで、それがどうでるかですね。基礎から鍛え直した感じです。20代の頃を思い出して、極限まで鍛えました。肉離れ一歩手前くらいまでいきましたから。(相手は)ビデオで見ました。タイスタイルでアグレッシブな選手ですね。僕が2回ダウンを取られたポール・スミスの兄弟子なので、弱点を知ってると思います。しかも飛びヒザがありますから。僕の弱点を攻めてくる相手とどう闘うかが課題ですね。一発もらったら、『S-cup』もクソもないんで。前哨戦とか考えるとロクなことがない。『S-cup』で勝つのはもちろんですけど、この試合に集中して、全力で倒しにいきたいです。そうしないと勝てないくらい、自分の苦手な武器を持ってる選手ですから」
■スキャリーのコメント
「シュートボクシングに出られることになって嬉しいよ。コンディションは完璧だね。(同門のポール・スミスと緒形の試合は)ビデオで見たし、ポールともいろいろ話をしたよ。今まで通りの闘いをして、強いパンチを出せば大丈夫、と言われてる。得意技は飛びヒザ蹴り。これはジムのロゴにも使われてるんだ。それと左のボディフックも得意だね。緒形にも、チャンスがあれば飛びヒザを決めたい。緒形はとても強い選手で、経験が豊富。自分にとっていいチャレンジになると思う。この試合に勝って『S-cup』に出たいね。そしてベルトを獲りたい」
■崎村のコメント
「(急きょ暫定王座戦が決まって)ビックリしました。でも、1年で2回もタイトルマッチのチャンスをもらえたのは嬉しいですね。体調もいいです。普段から練習量だけは自信があるんで。去年、えなり選手にはたまたま勝ってますけど、得意だっていう意識はないです。魂で闘うというか、下がらない、粘りのある闘いをするイメージがある。正直、いま一番やりたくない選手ですね。作戦は特に立ててないです。相手のイメージの粘っこい闘いを、自分がしたい。ファントム選手には2回、負けてるんで、暫定王者になってもう一回やりたいですね。今回の試合はファントム選手とやるための切符だと思ってるんで、絶対に負けたくないです」
■えなりのコメント
「(タイトル戦は)もう2度とないチャンスだと思うんで、これを逃さず、集中してやりたいです。(相手がファントムから崎村に変わったが)相手がどうのじゃなく、大事なのは自分がどれだけやれるか。崎村選手はどっちかというとやりにくいタイプなんですが、今回はいい練習ができたんで、前回のようにはいかないと思います。今回、シーザージムの選手が合同で走り込みをしたんですよ。それがけっこう効いてると思います。(暫定王者のベルトは、兄弟子の森谷吉博が巻いていた旧ベルト)この上なくありがたいですね。森谷さんが名古屋で獲ったベルトなんで、名古屋に持っていかれないようにしたいです。今回は今までになくしんどい試合になると思います。教えてもらったことをすべて出して、気持ちでぶつかっていきます」
■藤井惠のコメント
「シュートボクシングには同じジムの選手も出ていたし、もともと興味はありました。打撃に恐怖心もあるんですけど、チャレンジしたいと。試合は打撃をメインに組み立てながら、チャンスがあれば投げや関節技も使っていきたいです。まずは、練習している打撃を試したいですね。打撃で得意なのは、カウンター。練習では自然に出るので、それが試合でどれだけ出せるか。怖さもあるけど、楽しみです。『スマックガール』のトーナメント決勝が延期になってしまったんですが、その試合に向けて今年、休みなく練習してきました。その気持ちをこの試合に向けたいですね」


