火魂~Road to S-cup~其の伍:大会速報

9月12日(金)、東京・後楽園ホールにて開催された『火魂~たまし~その伍』。11月24日の『S-cup』前として最後の大会となる今回のメインイベントでは、宍戸大樹vs金井健治のチャンピオン対決が行なわれた。
S-cup出場選手決定戦でもあるこの試合、まずは金井が持ち味である強烈なパンチで先制するものの、宍戸もバックキックを皮切りに反撃開始。圧倒的なスピードと手数で金井を追い込んでみせる。一進一退、両者譲らぬ打ち合いとなったが、宍戸が4Rにパンチ連打でダウンを奪い、さらに5Rにはシュートポイントも獲得して判定勝利。『S-cup』進出を決めると、インタビュースペースでは「一回戦でK-1ファイターと闘いたい」という注目発言も。
セミファイナルでは、S-cupディフェンディング・チャンピオンの緒形健一がジェイソン・スキャリーを迎撃。スキャリーはかつて緒形からダウンを奪ったポール・スミスの同門であり、「自分の弱点を知っている」と気を引き締めていた緒形だったが、終わってみれば豪快なKO勝利。すべてのラウンドでダウンを奪い、最後はパンチ連打でレフェリーストップという完璧な勝利だった。
また、崎村暁東とえなりのりゆきの間で争われたスーパーバンタム級暫定王座決定戦は、延長2Rにも及ぶ消耗戦に。最後は兄弟子・森谷吉博のベルトを受け継ぐ執念を見せたえなりが崎村を振り切って判定勝利を収めた。
他にも新鋭・島田洸也がデビュー4連勝、わずか3戦目の富田美里が女子総合格闘技の第一人者・藤井惠を下すなど序盤戦から大いに盛り上がった今大会。この熱気が、『S-cup』へとつながることを期待したい。

 

■宍戸のコメント
「予想していた通り、噛み合う試合ができたと思います。向こうも気持があって前に出てくるタイプなので。高いレベルの試合を見せることができたと思うんですが、やっぱりKOしたかったですね。その課題は『S-cup』で活かしたいです。金井さんは普段は優しい人なので、そのイメージが残ってたんですが、試合になったらガンガン前に出てきた。こっちも“やらなきゃやられる”と目が覚めましたね。ただ、終わってみて思うのは、やっぱりやりにくさはありました。試合中は痛いし苦しいんですが、もう少し殴り合っていたいという気持ちよさもありました。それは相手が金井さんだからだと思います。最後の投げは、これがシュートボクシングだっていうのを意地でも見せたかった。自分はシュートボクサーなんだっていう気持ちで投げました。(S-cupに向けて)やっとスタートラインに立ちましたが“まだ立ててないな”と思う部分もあります。11月24日までに、あの舞台に平然と立っている選手たちにどこまで追いつけるか。ここから、足元を見つめ直してやっていきたいです。(一回戦で闘いたい選手は?)実現可能かどうか分からないですけど、僕はK-1に借りがあるんで。SBvsK-1になれば盛り上がると思いますし、そうなったら嬉しいですね。K-1に借りを返して優勝できたら最高です。そこで燃え尽きてもいい」

 

■金井のコメント
「出せる力は出し切りました。宍戸さんはいつもと違う、鬼のような顔で突っ込んできた。気持ちを感じましたね。自分の手の内を完全に知られてました。一枚も二枚も上でしたね。僕が新しいことを見つけなきゃいけなかった。もっと練習して、強くなったらまたやりたいです。(左手をケガしていたようだが)大野選手との試合で負傷したんですが、それは言い訳になるんで。勢いに乗ってきた二人が闘ったわけですからね。声援は届いたんですけど……応えられなかったのが悔しいです。ダウンを取られたのは、バッティングで出血して、気持ちが下がってしまったから。シュートポイントを取られたのも自分が甘かったですね。甘いところだらけです」

 

■緒形のコメント
「倒せてよかった。ほっとしてます。久々に手応えがありました。ただ、何発かもらってしまったんで、そこは課題ですね。自分の弱点であるヒザと右フックは狙ってくると思ってました。想定の範囲内です。試合が終わった瞬間に、今回はスパーリングだったんだと気持ちを切り替えて、『S-cup』に気持ちを切り替えるようにしてます。自分の中では、今日は60点。もう少しいつもの自分が出せれば。自分では、もっと引き出しがあると思ってるんで。『S-cup』は誰が相手でも強い。一回戦から崖っぷちのつもりでいきたい。(もう一人の代表は宍戸選手に決まったが?)前回と一緒で、食らいついてきたら叩き落とすだけです。これは勝負ですから。情けを捨てて臨みます」

 

 

〈RESULTS〉
第11試合/S-cupルール(3分×5R・無制限延長R)
○宍戸大樹(シーザージム)vs金井健治(ライトニングジム)×
※判定3-0。金井は4Rにパンチ連打でスタンディングダウン。宍戸は5Rにジャーマンスープレックスでシュートポイント2獲得


第10試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○緒形健一(シーザージム)vsジェイソン・スキャリー(オーストラリア/JABOUT)×
※3R0分56秒、TKO(パンチ連打でレフェリーストップ。スキャリーは1Rに右フック、2・3Rに左フックでそれぞれダウン)


第9試合/SB日本スーパーバンタム級暫定王者決定戦(3分×5R・無制限延長R)
×崎村暁東(グラップリング・シュートボクサーズ)vsえなりのりゆき(シーザージム)○
※延長2R判定3-0


第8試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○石川剛司(シーザージム)vsクレイジーヒル(バンゲリングベイ)×
※判定3-0


第7試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×ナグランチューン・マーサM16(及川道場)vsパジョンスック・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム)○
※1R2分49秒、TKO(3ノックダウン。ナグランチューンは右フックで3度ダウン)


第6試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○梅野孝明(シーザージム)vs鳥居剛(U-FILE CAMP調布)×
※2R2分37秒、KO(右ストレート)


第5試合/フレッシュマンクラスルール(3分×3R・延長2R)
×藤原敬典(秋本道場Revo龍tion/チームZST)vs島田洸也(シーザー力道場)○
※判定3-0


第4試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
○富田美里(シーザージム)vs藤井惠(AACC)×
※判定2-0


第3試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
○伏見和之(シーザー力道場)vs岩崎秀雄(RKJライコンドー)×
※1R1分44秒、KO(パンチ連打。岩崎は1Rに右ストレートでもダウン)


第2試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
○鈴木博昭(ストライキングジムAres)vs原田ヨシキ(マッハ道場)×
※判定3-0。原田は2Rに左フックでダウン

 

 

第1試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
×畠山悟史(シーザージム)vs大沢豊慶(大村道場)○
※判定3-0。畠山は2Rに右ストレートでダウン