2008年シリーズ 火魂~Road to S-cup~開幕戦:ファントム進也、金井健治が新王者に! 2.3『火魂~たまし~其の壱』詳報
新王者誕生!2月3日、後楽園ホールで行われたシュートボクシング2008年シリーズ開幕戦『火魂~たまし~其の壱』において、スーパーバンタム級とスーパーウェルター級、2人の新王者が誕生した。
スーパーバンタム級王者に輝いたのは、龍生塾・ファントム進也。今年7月、えなりのりゆきを倒して以来、怒濤の4連勝で王座決定戦にたどり着いたファントムの相手は、グラップリング・シュートボクサーズの崎村暁東。両者は昨年9月に対戦し、バッティングによる減点が響く形で崎村が敗北。リベンジ、王座戴冠を狙う崎村だったが、ファントムは接近してパンチからロー、3Rで投げを成功させてシュートポイントを獲得。
優位に立ったファントムに崎村が前へ出て打ち合いを仕掛けるも、ファントムは倒れず。右を叩き込んで崎村を封じ、判定2-0で試合を制した。
メインで行われたスーパーウェルター級の王座決定戦では、吉鷹弘の秘蔵っ子としてデビュー期から注目をあびていた寝屋川ジム・菊池浩一と、苦節7年のキャリアから王座戦にたどり着いたライトニングジム・金井健治が激突。必死の形相で猛攻を仕掛ける金井に対し、菊地はタイミングを狙ってパンチを連打、ロープに詰めてラッシュをかけていく。
2R、金井が後方への投げを仕掛け、シュートポイント2を獲得。追いかける形となった菊地がヒジを放って金井の顔面を切り裂く。3カ所から流血した金井だが、セコンドと会場の声に押されながら、悲願のベルト戴冠に向けて前へ足を出し続け、菊地と打ち合いを展開する。
本戦の判定は48-46,47-47,48-48とジャッジ2者がドロー! 延長に突入。すでに消耗しきった両者だったが、前に出続けた金井が菊地に右ストレート。菊地もパンチを出し続けるも、判定は三者とも金井を支持。大熱戦を制した金井がスーパーウェルター級のベルトを巻いた。
タイトルマッチに挟まれる形で行われたセミファイナルでは、大野崇がリトアニアBUSHIDOの刺客アルトゥール・ヤシュクルを撃破。突進して押しまくり、パンチを振り回すヤシュクルに1,2Rと苦戦させられた大野だったが、3Rにバックドロップを披露しシュートポイント2を獲得! パンチでコーナーにヤシュクルを追い込むとフロントチョークで一本勝ち。シュートボクシングならではのテクニックを存分に見せて勝利した“最強の助っ人”大野は、マイクを持つと「今日、シュートボクサーらしい勝ち方ができたということで、このあとのタイトルマッチの勝者に挑戦を表明したいと思います」と、スーパーウェルター級戦線に噛みついてみせた。
また、シュートボクシング入団を決めたアレックス・ロバーツが、シュートボクサーとしてSBに初参戦。ロングスパッツに身を固め、チームドラゴンの西脇恵一を迎え撃った。アレックスはインローと強烈なパンチで西脇を追い込み、1RKO勝利をきめた。
アレックス参戦でヘビー級戦線が活気づく中、今大会では12月大会で及川知浩を破ったジュン・ビュングに“Sの絞首刑人”石川剛司が勝利。アバレンジャー歌川暁文がハイキックでKO勝利と、スーパーフェザー級戦線でも激戦が展開された。2008年最初の大会から、SBでは各階級で戦いの狼煙があがりはじめている。
■ファントム進也のコメント
「嬉しいですね。大変なものをもらってしまったとも思いますけど、自分にはこれ(SB)しかないんで。崎村選手は、もっと投げてくるかと思っていました。接近戦になるかと思っていましたが、予想と違っていましたね。1、2Rは思うように動けなくて、焦りました。9月に闘ったときに比べたら、良くできたかなと思います。まだまだこれから、もっと上の選手と闘って自分を鍛え直して、世界にチャレンジしていきたいです」
■金井健治のコメント
「信じられないですけど、最高の気分です。正直、3Rに切れかかって、ちょっと諦めた部分もありましたけど、セコンドと会場の皆さんの声を聞いて、盛り返すことが出来ました。(延長を聞いたときは)3Rに自分があきらめかけた分、負けてもおかしくないかなと思いましたけど、まだ望みはあると分かってやり抜けました。負けん気は人よりあると思うんで。(顔の傷は)全部で9針です。勝者の顔じゃないですよね(苦笑)。
自分のファイトスタイルはこうなんで、しょうがないんですけど。菊地選手とはこれで1対1なんで、互いに成長して、どこかで3度目の決着をつけたいと思います。
(大野選手からのアピールについては)チャンピオンとして、まだまだ下のほうだとは思いますけど、ベルトを獲ったからには『S-CUP』を目指したい。そのためには、大野選手は避けられない相手だと思うので、いつでも受けます」
〈RESULTS〉
第11試合/シュートボクシング日本スーパー・ウェルター級王座決定戦 エキスパートクラスルール3分×5R(延長無制限ラウンド)
○金井健治(ライトニングジム)VS 菊池浩一(寝屋川ジム)×
※延長判定3-0。
第10試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○大野崇(Unit-K)VS アルトゥール・ヤシュクル(リトアニアBUSHIDO)×
※3R1分04秒、フロントチョーク。大野は3Rにバックドロップでシュートポイント2獲得
第9試合/シュートボクシング日本スーパーバンタム級王座決定戦 エキスパートクラスルール3分×5R(延長無制限ラウンド)
○ファントム進也(龍生塾)VS 崎村暁東(グラップリングシュートボクサーズ)×
※判定2-0。ファントムは3Rに前方への投げでシュートポイント1を獲得
第8試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○石川剛司(シーザージム)VS ジュン・ビュング(天氣ジム)×
※判定3-0。石川が1R、2Rに前方への投げでシュートポイント計2を獲得
第7試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○アレックス・ロバーツ(空柔拳会館)VS 西脇恵一(チームドラゴン)×
※1R2分05秒、ローキックによるKO
第6試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○歌川暁文(U.W.F.スネークピットジャパン)VS ACT裕輔(龍生塾)×
※2R2分04秒、左ハイキックによるKO
第5試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○岩下雅大(龍生塾)VS Mr.神風(神風塾)×
※判定3-0。
第4試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R(延長2R)
○山本秀峰(マッハ道場)VS 川上大樹(グラップリングシュートボクサーズ)×
※判定3-0。
第3試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R(延長2R)
○梅野孝明(寝屋川ジム)VS 長堂嘉夢(CMA戦ジム)×
※判定3-0。
第2試合/スターティングクラスルール2分×3R(延長1R)
○レーナ(及川道場)VS 関友紀子(フリー)×
※2R1分49秒、ドクターストップによるTKO。
第1試合/スターティングクラスルール2分×3R(延長1R)
○尹戸雅教(立志会館)VS 鈴木友則(湘南ジム)×
※延長判定2-1。



