火魂~Road to S-cup~其の参:大会速報
5月28日、東京・後楽園ホールにて、シュートボクシングの年間シリーズ戦『火魂~たまし~其の参』が開催された。 メインイベントには、昨年10月以来の復帰戦となる緒形健一が登場。韓国の元ボクシング王者オー・ジュソクと対戦した。ジュソクは序盤から鋭いパンチの連打で前進するものの、緒形は離れた間合いからミドル、ロー、そしてジャブを的確にヒット。最終ラウンドにはパンチの連打を浴びせ、久々の試合を判定勝利で飾った。
セミファイナルでは、宍戸大樹が修斗世界ランカーのアントニオ・カルバーリョに勝利。スーパーウェルター級王者の金井健治は、アンディ・オロゴンを相手に終始、パンチの連打で優勢に試合を進め、文句なしの判定勝利を収めている。日本に長期滞在し、シーザージムで修行を積んでいるマルフィオ・カノレッティも菊地浩一に判定勝ち。接近戦でのヒザ蹴りなど、シーザージムでの練習の成果を発揮しての勝利だった。
7月大会では宍戸が山口太雅とウェルター級で、金井が大野崇とスーパーウェルター級で、それぞれタイトルマッチを行なうことが決定。さらに9月にはWタイトルマッチの勝者同士が『S-cup』出場者決定戦として激突する。カノレッティの出場するブラジル予選をはじめオランダ、バルト三国での予選も予定されており、今年の『S- cup』は例年以上の狭き門となりそうだ。
また、今大会ではスーパーバンタム級の注目カードも実現。戦前から舌戦を繰り広げた崎村暁東と井口摂の試合は、崎村が手数を重ねて判定勝利。試合後はしっかり握手をかわし、「崎村選手、ありがとうございました」といつもの毒舌を封印した井口は、ここで現役引退を宣言。『デモリッション』、修斗などで常に会場を沸かせてきた異色のファイターが、SBのリングでグローブを置くこととなった。
中量級戦線から軽量級と、いつもながらに見所の多かった今大会。タイトル争い、そして『S-cup』出場権をかけた闘いは、これからさらに加熱していくことだろう。さらに今大会ではスタティングクラス5試合がマッチメイクされ、15歳の日下部竜也など若手ファイターたちが激闘を展開。6月には若手の登竜門『ヤングシーザー杯』も開催されるだけに、未来のエース候補たちにも注目しておく必要がありそうだ。■緒形のコメント
「想像してたより厳しかったですね。距離が合わなかった。普段のコンビネーションも出せなかった。そうなったのは、やっぱりブランクがあるから。それは埋めていくしかない。相手は右のパンチが強かったです。ただ、今までやってきた海外の強豪と比べたら、そこまでじゃない。焦りはまったく感じなかったです。最初はミドルでいこうと思ってたんですが、途中で作戦を変えて、スピードを意識したジャブを当てるようにしました。とにかく今年は、勝たないと前に進めない。去年、右(のパンチ)をもらってダウンすることが多かったので、それを克服したい。そして、去年(試合が流れた)アルバート・クラウスとやりたい。そのためにも、これからパンチの強い相手とやっていきたいですね。『S-cup』で優勝するために試合を重ねて、試合勘を取り戻してトーナメントに臨みたいです。『S-cup』で宍戸と? 正直、いつも顔を合わせてる人間とはやりたくないですね。でも、優勝するまでの過程でぶつかることがあれば、闘わざるをえないでしょう」〈RESULTS〉
第10試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・延長無制限R)
○緒形健一(シーザージム)vsオー・ジュンソク(TEAM BLACK ROSE)×
※判定2-0
第9試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○宍戸大樹(シーザージム)vsアントニオ・カルバーリョ(シャオ・フランコMA/AACC)×
※延長1R判定3-0(本戦判定1-0)
第8試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○金井健治(ライトニングジム)vsアンディ・オロゴン(チーム・オロゴン)×
※判定3-0
第7試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○マルフィオ・カノレッティ(シッチマスターロニー)vs菊地浩一(寝屋川ジム)×
※判定2-0
第6試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○崎村暁東(グラップリング・シュートボクサーズ)vs井口摂(TEAM BADASS13)×
※判定2-0
第5試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
×鈴木博昭(ストライキングジムAress)vs本村康博(AACC)○
※1R1分37秒、KO(右ヒザ蹴り)。鈴木は1R、右飛びヒザ蹴りでもダウン。本村は1R、左フックでダウン
第4試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
○島田洸也(シーザー力道場)vs二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)×
※判定3-0
第3試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
×伏見和之(シーザー力道場)vs日下部竜也(大石道場)○
※延長1R判定3-0(本戦判定1-1)
第2試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
○富田美里(シーザージム)vs坂本ひとみ(AACC)×
※判定3-0
第1試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
×湯田達巳(シーザージム)vs野上祐太(風吹ジム)○
※判定3-0
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