11.25『SHOOT BOXING 20th ANNIVERSARY SERIES FINAL』詳報

試合後、サワーは改めて大晦日の魔裟斗との対戦をアピール

 11月25日、後楽園ホールにて『SHOOT BOXING 20th ANNIVERSARY SERIES FINAL』が開催された。今年最後の興行となる今大会には、SBが誇る主力選手選手たちが揃って出場。メインイベントにはK-1 MAXで優勝を果たしたアンディ・サワーが出場。1年ぶりのホームリング凱旋を果たした。
 今回のサワーの相手は、K-1 MAXを主戦場としてきたジャダンバ・ナラントンガラグ。1R開始早々、カカト落としや豪快なフックを放っていくナラントンガラグ。その気迫に臆することなく冷静にパンチをガードしながらローキックを見舞うサワーは、ナラントンガラクのパンチにカウンターも合わせていく。ガードの上でも効きそうなパンチや、強引に投げを試みるナラントンガラクだが、4R以降、サワーのラッシュに、徐々に疲れの色が見え始める。5Rにはヒザ蹴りで2度のダウン。KOこそ逃したものの、判定3-0でアンディが
貫禄の勝利を収めた。
 セミファイナルでは、昨年の『S-cup』以降、めざましい活躍を遂げ、SBの“新エース”となった宍戸大樹と、モンゴルウェルター級王者のバダムガラフ・バルジンニカムが対
戦した。試合開始早々、飛び蹴りを繰り出すなど積極的に前へ出る宍戸に、バルジンニカムも負けじと前進、破壊力あるパンチを絶え間なく浴びせる。ローと前蹴りで相手の動きを止めようとする宍戸だが、バルジンニカムは前進を止めない。2Rにはパンチの打ち合いとなり、左フックで宍戸がダウンを奪われる場面も。だが、宍戸はすぐに立ち上がるとパンチ連打などで反撃を開始。
 3R、宍戸は前蹴りや飛びヒザ、パンチの連打で一気に勝負を決めにいく。コーナーに追い込んでのラッシュでダウンを奪い、さらに連打を重ねると、バルジンニカムのセコンドがタオルを投入。TKOで鮮やかな勝利をもぎ取ってみせた。
 第8試合では、9月の大野崇戦で復活を遂げた“キラーロー”土井広之がムエタイ戦士カノクチャイ・タロスフェニックスと対戦。鋭い蹴りの応酬の中、2R、土井が肩固めを極めかけ試合の主導権を握る。だが、3Rにカノクチャイのヒジが土井のまぶたをざっくりとカット。ピンチを迎えた土井だったが、4Rに入ると一気に形勢逆転。得意のキラーローを完璧にヒットさせてダウンを奪うと、さらにローを連打、3ノックダウンで逆転KO勝利を収めた。
 また、5カ月ぶりに試合に臨んだ緒形健一は、この試合がラストマッチとなる湘南キャリミと激突。ローからバランスよいパンチで、威圧する緒形に、果敢なパンチで挑むキャリミだったが、3Rに右ストレートでダウンを喫する。緒形はさらに連打を重ね、最後も完璧な右ストレート。完全KOで勝利を飾った。
 SB創設20周年の記念イヤーとなる2005年の最終興行は、“主役”たちの見事な勝利で幕を閉じた。サワーのK-1 MAX優勝、宍戸の成長など躍進の一年を終えたSB。さらなる飛躍が期待される来年には、『S-cup』の開催も予定されている。

■サワーのコメント
「試合内容は満足してないけど、試合の準備期間が短かったわりには、ベストを尽くせたと思う。(右手をアイシングしているのは)試合前におかしくしたんだ。自分の持病みたいなものだよ。今日は久しぶりにホームリングで試合ができて嬉しかった。今年を振り返ると、試合数が少なかったと思う。でもK-1で優勝できたのは嬉しいね。まだ23歳だし、これからもどんどんレベルアップしていきたい。大晦日も試合はするつもり。魔裟斗とやりたいね。実現したら、凄い試合になると思うよ。そして来年は『S-cup』とMAX、両方で優勝したいね」

■宍戸のコメント
「予測のつかないパンチを出してくるのは警戒してたつもりなんですけど。あれはもらっちゃいますね。自分の気持ちにスキがありました。あの打たれ強さには驚きました。前蹴り蹴られたら、もっと普通は極端に下がると思うんですけど。タフな選手。芯が強いです。この一年間強い選手と当ててもらって、苦しみながらも最低限の結果は残せてきたので、今回はその経験で倒すことができたんじゃないかと思います。前回、メインを初めて任せてもらえるようになってから、変化が出てきました。自分のことだけじゃなく、協会全体のことも考えられるようになって。応援してくれる皆さんのことをしっかり考えていきたいです。エースと呼ばれるにはまだまだ早いけど、土井さんや緒形さん、先輩方とSBを盛り上げていきたいと思います。来年は『S-cup』が開催予定なんで、そこで優勝を目指していきたいです」

〈RESULTS〉
第10試合/メインイベント エキスパートクラスルール3分×5R
○アンディ・サワー(オランダ/Teamアンディ)VSジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴルプロファイティング協会)×
※判定3-0(4R、5Rにナラントンガラグはヒザ蹴りでダウン)

第9試合/セミファイナル エキスパートクラスルール3分×5R
○宍戸大樹(シーザージム)VSバダムガラフ・バルジンニカム(モンゴルキックボクシ
ング連盟)×
※3R1分6秒、TKO(セコンドからのタオル投入。宍戸は3Rに左フックで、バルジンニカムは3Rにパンチ連打でダウン)

第8試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○土井広之(シーザージム)VSカノクチャイ・クロスフェニックス(タイ/クロスポイント吉祥寺)×
※4R1分11秒、KO(左ローキックで3ノックダウン。2R、土井に肩固めによるキャッチポイント1)

第7試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○緒形健一(シーザージム)VS湘南キャリミ(湘南ジム)×
※3R0分53秒、KO(右ストレート。キャリミは2Rにも右ストレートでダウン)

第6試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○菊地浩一(寝屋川ジム)VS金井健治(ライトニングジム)×
※1R2分3秒、TKO(ヒジ打ちによる出血でドクターストップ)

第5試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○石川剛司(シーザージム)VSナグランチューンマーサM16(龍生塾)×
※判定2-0

第4試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○歌川暁文(U.W.Fスネークピットジャパン)VS三原日出男(シーザージム)×
※判定2-0

第3試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○龍鬼神(アクティブJ)VS今井教行(シーザージム)
※3R2分7秒、KO(右アッパー、今井は2Rに首投げでシュートポイント1)

第2試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○西脇恵一(チームドラゴン)VS デリック・ウォング(TOPS)×
※1R2分1秒、KO(右フックで3ノックダウン。による3度のダウン。西脇は1Rに反り投げでシュートポイント2)

第1試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○クレイジーヒル(バンゲリングベイ)VSセンカン大和(湘南ジム)×
※判定3-0(クレイジーヒルは3Rにバックドロップでシュートポイント2)