6.26『20th ANNIVERSARY SERIES 3rd』後楽園大会詳報
大野崇との激闘を見事に制した“新エース”宍戸6月26日、後楽園ホールにて『SHOOT BOXING 20th ANNIVERSARY SERIES 3rd』が開催された。SB対K-1の対決として注目された今大会のメインは、緒形健一とK-1MAXで魔裟斗と好勝負を展開したイム・チビンの対決。
1Rからスピードあふれる左右のミドルを出してくるイムに対し、緒形は距離を取りながら冷静に相手の動きを見極めていく。だが、ワンツーからリズムよく出るイムの左ハイになかなか攻撃への糸口がつかめない緒形。2Rもパンチで前に出る緒形にイムの左ミドルが何度もヒットしていく。緒形はイムの蹴りによって額から出血、さらに2R終了後にドクターチェックが入り、古傷である右目下の負傷が発覚。緒形の試合続行不可能によるドクターストップで、イムのTKO勝ちがコールされた。この不運な結果に、緒形は無念の表情でリングを後にした。
SB対K-1のもう一つの注目カード、宍戸大樹VS正道会館の大野崇の対戦は両者の意地と意地がぶつかり合う白熱した名勝負に。果敢に前へ踏み込みバックブローや胴回し回転蹴りを放つ宍戸に対し、大野も強烈な左右のフックやアッパーで応戦。最後まで息をつかせぬ激戦は3-0で宍戸が勝利した。試合後のマイクアピールで宍戸は「今日はしんどい試合でした。でもふんばれたのは会場の皆さんの応援のおかげです。これでK-1にも借りが返せたと思います。K-1、他団体の試合があったら、逃げずに出場していきます」とSBの新エースとして、頼もしいコメントで会場の大歓声に応えた。
また、SB初参戦の“片腕の弾丸”バクスター・ハンビーは、巧みなディフェンステクニックと強烈な左フックでジョン・ベクホーを圧倒し、3-0の判定勝利。デビューから8戦全勝と連勝街道驀進中、今大会で初の国際戦を迎えた石川剛司は、1R開始早々ラジャサクレックに強烈な右ストレートをクリーンヒットさせダウンを奪うと、さらにワンツーから左アッパー、ハイキックと怒濤の攻撃をしかけ、最後は得意の“タケチロック”ことスタンディング・チョークスリーパーで勝利。連勝記録を9に伸ばした。メインこそ残念な結果に終わったものの、2055人(超満員札止め)の大観衆で埋め尽くされた今大会は、激闘の連続となり興行的には大成功といえた。20周年イヤーの上半期を終えたSB。この日の結果を踏まえ、今後はさらなるドラマを生み出すことになりそうだ。
■イム・チビンのコメント
「最初からKOを狙っていました。負けてもKO、勝ってもKOだと。判定は嫌だったから、目標どおり勝ててよかったです。緒形はいい選手でした。パンチやコンビネーションは強かったけど、VTRで見て分析しましたから。今度からキックをうまく使ったほうがいいんじゃないですか。(K-1での試合より体が大きくなっていますが?)K-1の時は体重の調節がうまくできませんでした。でも、今回はかなり体重も整えられました。これからがスタートなので、まだまだ見せられなかった部分を次の試合で見せたいですね」
■宍戸のコメント
「しんどい試合でした。相手は間合いを取るのがうまくて、2Rまではなかなか踏み込めなかったんですが、そのままだと距離を取られたまま終わってしまうんで、どんどんいくしかなかったです。パンチやキックは何発かいいのが当たったんですけど、前蹴りで飛ばされて何度かスリップしてしまったのは反省してます。大野選手は気持ちが強いですね。正道の意地というか…。僕にとっては、シーザーの意地であり、団体同士の闘い。そんな感じでした。しんどいけど気持ちのいい試合でしたね。(会場には安廣一哉なども来ていたが?)試合中は大野選手に集中していたので考えてなかったですけど、タイミングがあえば試合したいですね」
■石川のコメント
「スリーパーは)いつも練習してる技です。スリーパーっていうか、ジムでは“タケチロック”って呼ばれてるんですけど。得意な技なんでそれで決めたいなと。シーザー会長からは1Rから強気でいけと言われてました。会長との練習はしんどくて、一週間で逃げ出そうかなって思ったんですけど、それだと相手にも自分にも勝てないんで。試合の後に会長の顔を見たら涙が出そうになっちゃいましたね。(2日前のMAキックで、土井が同じウィラサクレックジムのタイ人選手に敗れたことは)意識しましたね。土井さんの仇を取ってやろうと思っていました。土井さんのガウンを借りて入場して、土井さんの気持ちを背負って出た感じだったので、仇を取れてよかったです」
〈RESULTS〉
第9試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○イム・チビン(韓国/Kpプロモーション)VS緒形健一(シーザージム)×
※2R終了TKO(右目下負傷によるドクターストップ)
第8試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○宍戸大樹(シーザージム)VS大野崇(正道会館)×
※判定3-0
第7試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○バクスター・ハンビー(カナダ)VSジョン・ベクホー(韓国/太雄會館)×
※判定3-0
第6試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○石川剛司(シーザージム)VSラジャサクレック・ソーワラピン(タイ/ウィラサレックジム)×
※1R1分28秒、KO(スタンディング・チョークスリーパー)
第5試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○金井健治(ライトニングジム)VS山口太雄(寝屋川ジム)×
※延長判定3-0
第4試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○菱田剛気(RIKIGYM)VS八隅孝平(パレストラ東京)×
※2R終了TKO(左眼底骨折によるドクターストップ)
第3試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○ナグランチューンマーサ・M16(龍生塾)VS今井教行(シーザージム)×
※判定3-0
第2試合/フレッシュマンクラス・レディース特別ルール2分×2R
○大沼慶子(シーザージム)VS篠原光(電撃ネットワーク/チーム南部)×
※判定2-0
第1試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○ 関戸一智(湘南ジム)VS上田廣満(風吹ジム)×
※2R1分21秒、KO(右フック)


