9.25『SHOOT BOXING 20th ANNIVERSARY SERIES 4th』詳報

イム・チビンと激闘を展開、見事にメインを締めた宍戸

9月25日、後楽園ホールにて『SHOOT BOXING 20th ANNIVERSARY SERIES 4th』が開催された。この大会で注目されたのは、セミ前からメインまで、3試合にわたってマッチメイクされた対抗戦。
まずは第7試合で、デビュー以来9連勝中の“絞首刑人”石川剛司が元・全日本キックのフェザー級1位、竹村健二と対戦。1Rに2度シュートポイントを獲得するなど快調な滑り出しを見せた石川だったが、竹村のしつこい攻めに後半は失速。スタミナ切れからか動きが落ち、得意とするスタンディングでの絞めを逆に仕掛けられる場面も。判定3-0で竹村が勝利し、石川は10連勝を逃す結果に。
セミファイナルは、世界タイトルを返上し、復活にかける土井広之と、6月に続いての出場となる正道会館・大野崇が激突。お互いサウスポーの技巧派である両者は、1Rからテクニカルかつ激しい攻防を展開していった。土井の“キラーロー”や左ストレート、大野の重いミドルキックとパンチのコンビネーションが交錯する一進一退の闘いは、土井が4Rにシュートポイントを奪って一歩リード。しかし大野も5R開始早々にパンチの連打で土井を追い詰める。だが、ここから土井が猛反撃。左ローで逆に大野をダウン寸前まで攻め込む。予想以上の好勝負は、判定で土井が勝利。「納得のいかない内容だったら引退するつもりでした」という土井は、シーザー武志会長のねぎらいに涙を見せた。
そしてメインでは、6月に緒形健一を下した韓国のカリスマファイター、イム・チビンと宍戸大樹が対戦。序盤はパワフルなミドルキックとパンチでイムが主導権を握ったが、宍戸も持ち前のスタミナで粘り強く攻撃。バックブロー、バックキックも放っていく。後半になると、明らかに疲れの見えるイムに、宍戸が猛ラッシュ。4Rに2度ダウンを奪い、宍戸が判定で勝利。緒形のカタキ討ちを果たすとともに、シュートボクシングの看板を守り抜いた。
初の単独メインを勝利で飾った宍戸は「もう一度アンディ・サワーと闘うまで、誰にも負けません!」とS-cup&K-1 MAX王者への挑戦を宣言。激闘の連続となった大会は、観客の大歓声で幕を閉じた。

■宍戸のコメント
「(イムは)予想通りの強敵でした。対策を立ててきたんですが、10あるうちの一つか二つしか通用しなかった。4Rは“ここで倒さなきゃ”という感じでした。メインは判定で勝っても、お客さんの胸につかえるものがあると思うんで。こういうプレッシャーの中で緒形さん、土井さんが何戦もやってきたのかと思うと頭が下がります。僕はここからのスタートです。今回は“自分しかいない”という、『S-cup』の時と同じ気持ちでした。(サワーとは)まだ差がありますね。まずは振り向かせたいです。そして対戦までもっていければ。来年の『S-cup』の決勝でアンディとやりたいですね。(大会ポスターの中心がサワーだったのは)これはないだろうと(笑)。でも、これが現状ですから。これをバネにして、次は実力でセンターを取りたいです」

■土井のコメント
「どっちも空手出身なんで、ああいう(気持ちがぶつかる)展開が大好きなんですよ(笑)。5Rのラッシュは“やべぇ”と思いましたね。いつもならあきらめてたと思うんですけど、ここで倒れたら前の自分と同じですからね。ローキックを効かせたのは1Rからの蓄積。それが5Rに爆発しましたね。お客さんも盛り上がってくれてよかったです。自分も、生まれ変わったっていうか、本来の姿に戻れた。ホント、勝つっていいなぁと思いましたね(笑)。SBの後楽園大会は、前に出たのがいつなのかも忘れるくらい久しぶりなんで、実家に帰ってきたみたいな気分でした」


〈RESULTS〉
第9試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○宍戸大樹(シーザージム)VSイム・チビン(韓国/Kpプロモーション)×
※判定3-0(宍戸は3Rに背負い投げでシュートポイント1獲得。イムは4Rにボディへのヒザ蹴りとパンチ連打でダウン。3R、イムにグラウンド攻撃により減点1)

第8試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○土井広之(シーザージム)VS大野崇(正道会館)×
※判定3-0(土井は4Rに首投げでシュートポイント1獲得)

第7試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○竹村健二(名古屋JKF)VS石川剛司(シーザージム)×
※判定3-0(石川は1Rに首投げで2度シュートポイント1を獲得。1R、石川に倒れた相手への攻撃により減点1)

第6試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○三原日出男(シーザージム)VS南健介(ウィラサレックジム)×
※1R2分42秒、KO(左フック。南は右ハイキックでもダウン)

第5試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○金井健治(ライトニングジム)VS菱田剛気(RIKI GYM)×
※2R2分53秒、TKO(鼻骨骨折によりドクターストップ)

第4試合/エキスパートクラスルール3分×5R
○尾崎圭司(チームドラゴン)VS山口太雅(寝屋川ジム)×
※判定3-0(山口は1Rに右フックでダウン)

第3試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○吉川英明(チームドラゴン)VS関戸一智(湘南ジム)×
※判定3-0(関戸は1Rにパンチ連打で、2Rにボディへのヒザ蹴りと右フックでダウン)

第2試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○松本賢治(シーザージム)VS KEISUKE(風吹ジム)×
※2R1分06秒、スタンディング・チョークスリーパー

第1試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R
○ 岩下雅大(龍生ジム)VS海渡昌浩(フリー)×
※判定3-0