5.25『無双~MU-SO~其の弐』詳報

豪快なKOでメインを飾った緒形

5月25日、後楽園ホールにて2007年シリーズ第2弾『無双~MU-SO~其の弐』が開催された。世界各国の様々な格闘技との対抗戦をコンセプトとしている今年のシュートボクシング。今回は以前から交流している中国武術・散打との5VS5マッチだ。
シュートボクシング勢は先鋒・石川剛司、次鋒・菊地浩一と連勝。だがトップ選手が集結した散打勢のサイドキックや投げを中心とした独特な攻撃にテンポがつかめず、苦戦する場面も目立つ。そんな中、3番手で登場した大野崇が1Rにダウンを奪われて判定負けを喫する波乱。対抗戦は一気に緊張感を増していった。
4戦目。今年ホームリング初登場となるアンディ・サワーは判定勝利。しつこく組み付いてくる魏守雷のタフさに手こずったものの、終盤は猛ラッシュで一方的に攻め込み、あらためて実力を誇示してみせた。そして最後は2月大会のビッグベン・ケーサージム戦で衝撃的なKO負けを喫した緒形健一が登場。S-cup王者として連敗は許されないだけに、背水の陣といっていい。
対戦相手の徐王炎は、これまでの散打戦士と違いキックボクシングスタイルの選手。それだけに序盤は緒形にも戸惑いが見える。2Rには顔面への前蹴りとパンチを立て続けに食らい、右目を負傷するピンチを迎えてしまう。だが、緒形はローキック、ボディブローでペースを奪うと、最後はボディに鋭いヒザ蹴りを突き刺す。悶絶して倒れこんだ徐がしばらく立ち上がれないほどの壮絶なKOだった。
終わってみれば対抗戦はシュートボクシングの4勝1敗。とりわけメインの緒形が豪快な勝利を収めたことで、大会は大団円を迎えることとなった。

■緒形のコメント
「練習でできてた連打が出なかった。もらいすぎましたね。どういう相手か分からなかったんで、警戒しすぎた。もっとサイドキックやタックルでくると思ったんですけど。想像と違いましたね。今日の出来は50点。相手がこないんなら、自分が投げにいけばよかった。フィニッシュは完全に入った感触がありました。あれはコーチと練習してた技。もっと早い段階から出したかった。(目の負傷は)2Rは完全に見えなかったんですが、3Rに入って(視界が)戻った。大丈夫です。(目標はビッグベンへのリベンジ?)目標の一つですね。協会の仕事がなければタイに行ってでもやりたい。シュートボクシングの強さを見せることが目標なんで。ビッグマッチで、強いと言われてる選手とやりたいです。今日はとりあえず、連敗を免れてほっとしました」

■サワーのコメント
「とてもタフで強い相手だったよ。連戦は問題なかった。今回、ヘッドバットでダメージを負ってしまったけど、明日になれば大丈夫。自分のリズムを保つためにも、試合があって練習し続けるのが大事なんだ。(作戦は)相手の攻撃がワイルドでスピードがあるので、ガードを高く上げておくことを意識していた。MAXまで5週間、これからもハードな練習を続けるよ。相手のイアン・シャファーはパンチ、キックが強いので、今日の相手がいいウォーミングアップになったね」

〈RESULTS〉
第10試合/日本シュートボクシングVS中国散打対抗戦 エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○緒形健一(シーザージム)VS徐王炎(中国武術協会)×
※3R0:56 KO(左ヒザ蹴り)

第9試合/日本シュートボクシングVS中国散打対抗戦 エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○アンディ・サワー(TEAM SOUWER/オランダ)VS魏守雷(中国武術協会)×
※判定3-0。魏は3Rにダウン

第8試合/日本シュートボクシングVS中国散打対抗戦 エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○鮑輝(中国武術協会)VS大野崇(Unit-K)×
※判定3-0。大野は1Rに右ストレートでダウン。鮑は3Rにシュートポイント1獲得

第7試合/日本シュートボクシングVS中国散打対抗戦 エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○菊地浩一(寝屋川ジム)VS姜春鵬(中国武術協会)×
※判定3-0

第6試合/日本シュートボクシングVS中国散打対抗戦 エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○石川剛司(シーザージム)VS段寒松(中国武術協会)×
※判定3-0

第5試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R
○ナグランチューン・マーサM16VS三原日出男×
※判定2-0。ナグランチューンは2Rにフロントチョークでキャッチポイント獲得

第4試合/スターティングクラスルール2分×3R
○鳥居剛(U-FILE CAMP)VS関戸一智(湘南ジム)×
※判定3-0。関戸は2Rに右フック、右ストレートでダウン

第3試合/スターティングクラスルール2分×3R
○山本秀峰(マッハ道場)VS 岩崎晃久(大村ジム)×
※1R2:00 KO(パンチ連打)

第2試合/スターティングクラスルール2分×3R
○山崎貴文(シュートボクセアカデミージャパン)VS時田佳幸(シーザージム佐倉)×
※判定3-0。山崎は2Rにシュートポイント1獲得

第1試合/スターティングクラスルール2分×3R
○山下武延(TARGET-Z)VS鈴木友則(湘南ジム)×
※判定3-0