7.29『無双~MU-SO~其の参』詳報
メインで緒形を下す大番狂わせを演じたヒグソン7月28日、後楽園ホールにおいて、今年3度目の大会となる『無双~MU-SO~其の参』が開催された。
第7試合には、修斗の世界ライト級1位アントニオ・カルバーリョがシュートボクシング初参戦。カルバーリョは立ち技のみのルールをまったく苦にすることなく、山口太雅と真っ向からの打撃戦を展開。1Rにはカウンターの右フックでダウンを奪い、その後も優位に試合を進めて判定勝利を収めた。
第8試合ではスーパーフェザー級王者の及川知弘が三原日出男と対戦。これが引退試合となる三原は左右のミドルキック、タテヒジなどを駆使し、序盤からアグレッシブに試合を展開していく。だが、及川も王者の貫禄を見せ付けるようにヒジを返し、最後は出血によるドクターストップで勝利。ラストマッチで不本意な結果となってしまった三原だが、それでも「自分のシュートボクシング人生は夢を見ているような時間でした」と笑顔でリングを後にした。
最終3試合はシュートボクシングと北米MMA軍団の対抗戦。まずは先鋒戦、石川剛司が“クレイジードッグ”スミスに判定で勝利する。だが常に先手を取ってくるスミスの前に、石川が予想外の苦戦を強いられたことも事実。続く中堅戦では、UFCでも活躍したマーク・ホーミニックと菊地浩一が対戦。今年に入って負けなしと絶好調の菊地だったが、序盤からホーミニックのスピーディなパンチ連打をもらい、守勢に回ってしまう。パンチに加え、ポイントにはならないもののタックルも見せるホーミニックに対し、菊地も必死の反撃。しかしホーミニックは巧みなステップとボディワークで主導権を譲らず、菊地に攻撃の狙いを絞らせないまま試合終了。2-0でホーミニックが勝利し、これで対抗戦は1-1のイーブンに。
そして大将戦、『S-cup』覇者にして日本のエース・緒形健一が入場すると、場内は大歓声に包まれる。対するはサム・スタウト欠場を受けて急遽、出場が決まったアダム・ヒグソン。長いリーチを誇るヒグソンは、1Rからさ佑にスイッチしながら射程距離の長いパンチを繰り出していく。試合開始直後こそローキック主体で攻めていた緒形だったが、距離を詰めると一気にパンチの連打を見舞っていく。だがヒグソンもパンチを打ち返し、接近戦になった瞬間、アッパーをヒットさせて緒形からダウンを奪ってみせる。まさかの展開に場内が騒然とする中、緒形はパンチの連打で猛攻をかける。しかしヒグソンも攻撃の手をゆるめず、得意の左ストレートやヒザ蹴りを繰り出していく。最終3Rには凄まじい打ち合いの中、緒形がパンチをラッシュ、ヒグソンをKO寸前にまで追い詰めるが、ここで無情にも試合終了のゴング。判定3-0で緒形が敗れ、対抗戦もMMA軍団の勝利となった。
このまさかの結末に、シーザー武志会長も「想像以上に(MMAチームが)強かったね。反省すべきことはいっぱいある」とコメント。だが「これで終わりじゃない」という会長は、10月28日の開催が正式決定したビッグイベント『GROUND ZERO』に向け「MMAチームとはなるべく早いうちにもう一回やりたい。『GROUND ZERO』に引きずりこんでも面白いね」と、大舞台での雪辱プランも語った。今回の結末は、さらなる激闘を呼び起こすことになりそうだ。
■ヒグソンのコメント
「勝ててとても嬉しいよ。いいパフォーマンスができたと思う。オガタのビデオはたくさん見て、彼がサムライだってことは知ってた。タフな相手だったね。最後に食らったパンチは、実はそれほど効いてなかった。それより1Rのパンチが効いたよ。慣れないルールだったけど、うまく対応できたと思う。次は投げとか、いろんな技を使いたいね。今後はK-1 MAXなどいろいろ選択肢があるけど、チャンスをくれたシュートボクシングのリングにはまた戻ってきたいね。闘いたいのはアンディ・サワー。オガタと再戦してもいい。彼もリベンジしたいだろうからね」
■ホーミニックのコメント
「シュートボクシングの試合は初めてで、どう闘えばいいか分からなかったけど、1Rが終わったら自信を持てたよ。またシュートボクシングに出て、今度は66kgの階級でタイトルを狙いたいね」
〈RESULTS〉
第11試合/日本シュートボクシングVSアメリカMMA対抗戦 エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○アダム・ヒグソン(Team Tompkins)VS緒形健一(シーザージム)×
※判定3-0。緒形は1Rに右アッパーでダウン
第10試合/日本シュートボクシングVSアメリカMMA対抗戦 エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○マーク・ホーミニック(Team Tompkins)VS菊地浩一(寝屋川ジム)×
※判定2-0
第9試合/日本シュートボクシングVSアメリカMMA対抗戦 エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○石川剛司(シーザージム)VS“クレイジードッグ”スミス(Team Tompkins)×
※判定3-0
第8試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○及川知浩(及川道場)VS三原日出男(シーザージム)×
※1R終了TKO(出血によるドクターストップ)
第7試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○アントニオ・カルバーリョ(シャオ・フランコ・マーシャルアーツ/AACC)VS山口太雅(寝屋川ジム)×
※判定3-0。山口は1Rに右フックでダウン
第6試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○金井健治(ライトニングジム)VSスティール・ヤマウチ(J-NETWORK/アクティブJ)×
※判定3-0。金井は1Rにシュートポイント1獲得。ヤマウチは3Rにヒザ蹴りでダウン
第5試合/エキスパートクラス特別ルール3分×3R(延長無制限ラウンド)
○ファントム進也(龍生塾)VSえなりのりゆき(シーザージム)×
※2R2分03秒、TKO(出血によるドクターストップ)。えなりは1Rに右ストレートでダウン
第4試合/フレッシュマンクラスルール3分×3R(延長2ラウンド)
○中島弘貴(シュートボクセアカデミージャパン)VS菱田剛気(RIKIジム)×
※1R1分18秒、KO(3ノックダウン)
第3試合/スターティングクラスルール2分×3R(延長1R)
○岩下雅大(龍生塾)VSレオナルド・イトウ(Muay Thai Dream Team)×
※2R終了TKO(ヒザの負傷により)
第2試合/スターティングクラスルール2分×3R(延長1R)
○山本秀峰(マッハ道場)VS脇田誠(風吹ジム)×
※1R1分38秒、TKO(出血によるドクターストップ)
第1試合/スターティングクラスルール2分×3R(延長1R)
○松本忠(立志會館)VS崎村暁人(グラップリング・シュートボクサーズ)×
※延長判定2-1


